トレインくらぶ｜旅のコラム

　能勢電鉄――。阪急宝塚線の川西能勢口駅から大阪の北に位置する能勢町に向かう鉄道である。
　地図からみるとローカル私鉄のような趣だが、その歴史はなかなか古い。
　関西の霊場として知られる能勢妙見山の参詣鉄道として明治末期に構想が立ち上がり、大正時代に全通している。当初の鉄道名は「能勢電気鉄道」。その名の通り、開通時から電化され、電車によって運転されていた。